清水 信貴

9歳よりフルートを林リリ子氏に師事、桐朋学園高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部にて林リリ子、野口龍両氏に師事。大学2年在学中に読売日本交響楽団入団。
1982年米国ジュリアード音楽院に留学し、ニューヨーク・フィルハーモニック首席フルート奏者のジュリアス・ベイカー氏に師事。1986年京都市交響楽団に招かれ入団。首席フルート奏者を21年務める。2016年相愛大学音楽学部教授に就任。2022年4月より神戸市室内管弦楽団首席フルート奏者を兼任、オーケストラ奏者として復帰する他、オーケストラのファーストコールの首席代行奏者としても活躍している。

1984年 サイトウ・キネン・オーケストラの基礎となる「齋藤秀雄メモリアルコンサート」に参加。1989年サイトウ・キネン・オーケストラの第2回ヨーロッパ公演と、初のレコーディングに参加。
タン・ドゥン、アントニー・ヴィット、ランソン・ウィルソン、大友直人、広上淳一、高関健、鈴木秀美などの指揮、京都市交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団、読売日本交響楽団、豊橋交響楽団、神戸市室内管弦楽団、ジュネーブ室内オーケストラ、中国国家大芸術院交響楽団、済州島音楽祭オーケストラ他と、イベール、ニールセン、バーンスタイン、ジェイコブ、オネゲル、ハチャトゥリアン、モーツァルト、ダマーズ、武満、メルカダンテ、CPE バッハ、テレマン、ヴィヴァルディ他など協奏曲を演奏。
日本、中国、韓国、アメリカ、ブラジル、イギリス、フランス、スイスの音楽祭やフルートコンベンションなどにゲストとして招かれるなど、ソリスト、リサイタル、室内楽、マスタークラス、コンクール審査、執筆など、多岐に渡り活動し、国際的に高い評価を得ている。

バンドジャーナル、パイパーズ、ザ・フルート、日本フルート協会誌などで誌上セミナーを執筆。パイパーズ誌での「清水ゼミ」は売り切れを出すほどの好評を得る。

2002年よりニューヨーク近郊でのジュリアス・ベイカー氏のマスタークラスの講師として参加。
日本音楽コンクール、日本管打楽器コンクール、びわ湖国際フルートコンクール、日本木管コンクール、仙台フルートコンクール、全日本学生音楽コンクールなどの国内主要コンクールの他、フランスUFAM コンクール、イタリアでのレオナルド・デ・ロレンツォ国際フルートコンクール、マクサンス・ラリュー国際フルートコンクール、パリ・エコールノルマル音楽院卒業試験などの審査員を務めた。
フランスの作曲家でピアニストのジャン・ミッシェル・ダマーズ氏と出会い、ダマーズ氏の作品を数多く演奏。パリ、サル・ガヴォーホールでのダマーズ氏とのリサイタルはフランスの新聞「フィガロ紙」にて絶賛される。ダマーズ氏作曲の「デュエッティーノ」、フルートとハープと弦楽オーケストラのための「デュオ・コンチェルタント」を世界初演した。
2017年ニューヨークフルートクラブ主催でニューヨーク市イングルマンリサイタルホールでのリサイタルは高く評価される。

2003年ダマーズ氏とのCD「パリの煌き」をリリース。音楽の友誌において今月の一枚に選ばれる。ジャン・ピエール・ランパルのCD「日本の調べ」にピッコロで参加。シンフォニア・ホルニステンのCDにドップラー:森の小鳥、バルボトー:フリュータコランヌを録音、バルボトーは世界初録音。フルートコンコード広島とヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲、作曲家廣瀬量平のCD[クリマ」にソナタを録音。

現在相愛大学音楽学部教授、昭和音楽大学客員教授、同志社女子大音楽学部、神戸女学院音楽学部非常勤講師、神戸市室内管弦楽団首席フルート奏者、一般社団法人日本フルート協会副会長。